MEN AT ARMS

 

 高等学校のとき、文化祭で、わがクラスは、「夏の夜の夢」を上演しました。ところであれは、ギリシア神話を題材にとっています。それで、いちおう時代考証をと、まず美術全集などをたよりに、資料をあたっていきました。そのときに思ったのは、「ギリシア重装歩兵の鎧と冑は、なんと格好がいいのだろう」ということです。
 それがはじまりで、古今東西の戦士や兵士、すなわち
Men at Arms を描くことが、楽しみとなりました。
 いまでも会議が長引いたりすると、ふと手許の資料に、ローマ軍団兵などを落書きしていることがあります……。


ひとこと:


目標とするのは、Peter Conolly、それに Angus McBride、しかし先途ほど遠い……

         
         
         
         

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとこと:
 きぬのみちは軍国主義者でもなければ、戦争礼賛者でもありません。シルクハットを手に閲兵する趣味はないのです。「おれはバードウォッチングが好きだ」とさして変らぬ意味合いで、軍モノが好きなのです。それでも首をかしげる人は、「あいつはオモチャの兵隊やG.I.ジョー以来、進歩してないヤツなんだ」と思っておいてください。
 それはさておき、「古代武器研究会」という、歴とした学会があります。日本はじめ、東アジアの学芸員や研究者が盛んに参加します。古墳出土の甲冑や刀剣や弓矢について、大真面目に発表します。ボール紙で短甲を復元したり、実物破片を手にとって「この大きさなら馬のよろいだ、いや人のだ」と議論します。ただ仕事のためだけで、こんな学術領域を選ぶとは、どうしても思われません。
 そんなものです。