文鳥アルバム・番外編
ハワイ文鳥

前 言

 ハワイ在外研究をしていたピキ氏が、「文鳥はよく見ますよ、私の滞在したイースト・ウエスト・センターの庭にも来てました」というのです。
 んなアホな、ピキ氏はビールと泡盛の飲み過ぎでア○中になって幻覚でも見たのだろう、と頭から信用しませんでした。
 ところが、
『アニファ・ブックス 文鳥』を読むと、
「原産国のインドネシアから最初に移入されたのは1867年、その後1960年代に再び移入が始まると、文鳥たちは繁殖を繰り返し数を増やしていったのです」
とあり、その場所は、ワイキキビーチを指呼の間に望む、アラモアナ・ビーチ・パークの「マジック・アイランド」だと示してあって、写真まで載っているではありませんか。

ピキ先生、僕の不信を赦して下さい(賢治風)m(_ _)m。しかし日頃の行ないがなぁ……(^^ゞ。

というわけで、2003年夏ハワイ旅行の折、妻の主導で、野生文鳥探索に向かいました。
餌を集めに来るのは、早朝と夕方です。そこで前日からレンタカーを借りて、いざ出発です。

 


1.
 アラモアナ・ビーチ・パークの通り一つ隔てた向う側は、大ショッピングセンターです。
 こんなところにいるのかなあ、と半信半疑でしたが、「いる、いる!」と妻が声を上げました。
 見えますか? こんな感じで降りてきています。

2.
 これがその拡大写真です。たしかに並文鳥というやつです。ここだと頭の黒、頬の白、羽の灰色がくっきりと目立ちます。こんな風にいるとは、とても信じ難い……。インドネシアで米食い害鳥、ライスバードといわれるのも、さもありなん、といったところです。

3.
 木の上にいます。ここだと、空の白い光、それに木の枝(幹なみ)の色に腹のところが紛れて、案外保護色になっているようです。

4.
 さて何羽いるでしょうか。しかとはわかりませんが、たぶん、中央やや左上に毛繕いしている一羽、中央下部にもう一羽がいることは確実です。

5.
 このように、通りの向うはアラモアナ・ショッピング・センターで、バンバン車が通ります。すっかり慣れっこで、平気の平左なのは、雀と同じです。

6.
 一見、群を作っているように見えますが、安全のために寄り集まっているだけで、じつはばらばらだそうです。その証拠に、すぐ餌をめぐって喧嘩が始まります。

7.
 さて場所は変わって、ここはピキ氏がかって学んだ、ハワイ大学イースト・ウエスト・センターの庭です。確かにいます。ピキ氏の幻覚ではなかった!

8.
 イースト・ウエスト・センターを訪れたときは、運良く、夕方の餌集めの時間にちょうど当たったようでした。さて人間様も、これからワイキキでBBQといきましょうか。