2008年01月02日(水) ボルボ240、御岩神社、光丸山法輪寺初詣
午前10時半、妻とボルボ240オンマニ号で出発。吉例で、茨城県日立市入四間町にある御岩神社へ初詣に赴く。あるときドライブの途次にふと心を引かれて立ち寄って以来、毎年のこととなった。
首都高が予想以上に込み、都内を脱出するまでに1時間かかる。後は箱根駅伝の実況を聴きつつ常磐道を快調に飛ばし、日立中央インターで降りて県道36号線という山道を登り、トンネルを抜けて峠を降りると、そこが御岩神社。ここも年々参詣者が増え、明らかに豊かになりつつある。巫女さんの数は増え、おみくじや絵馬も作り始めた。若い神主さんの努力の賜物だ。旧幕時代は神仏混淆の修験で栄えた歴史を持つところだし、復興するのはいいことだ。われわれは例年通りお札を戴く。そういえば今年は樽酒の振舞いが消えてほうじ茶のサービスに変わっていたが、去年一年の飲酒運転に対する世間の批判と法令改正を考えれば当然で、このあたりにも神社の心配りと苦労とが偲ばれた。
さらに車を飛ばす。雪も凍結もなく、快適。車の中は日が射して暑いくらい。国道349号線、461号線、293号線、294号線というルートで、袋田〜大子〜馬頭と山あいの道を走って、栃木県大田原市湯津上佐良土にある、光丸山法輪寺に辿り着く。ここもまた八溝山の天台修験の寺で、やはりいつものように巨大天狗面を拝観した後、火防守りを戴く。
その後は、すでに始まった東北道の帰省ラッシュを避け、NHKラジオ第1放送の新春お好み文芸を聴きながらひたすら一般道を南下する。国道294号線、293号線、408号線、ふたたび294号線というルート。澄んだ夕焼けの空と雲が綺麗。筑西市下館のあたりから富士山が美しいシルエットとなって見えたのには驚くとともに感激した。
最後は新大利根橋を渡って国道6号線に出て柏のジャスコで小休止、初売りの賑やかな光景を楽しみ、食事を済ませて帰宅した。
2008年01月07日(月) ボルボ240、高崎だるま市往復
6日夜から7日早朝にかけて、高崎だるま市に行ってきた。これも毎年の恒例で、行かないと何となく物足りない。
夜10時半くらいに出発、関越道で一路高崎まで。ボルボ240オンマニ号は好調、交通量も少なく、ぬあわキロで飛ばすも、びくともしない。関越道は道幅が広いので、高速走行を試すにはもってこいなのだ。*
高崎インターで降り、国道18号線に入ってしばらく走ると、碓氷川の対岸に、少林山達磨寺の参道の灯りが煌々と見える。これもいつもどおり小学校校庭の駐車場に車を止めて、国道横の野良道を歩き、橋を渡って参道に入る。例年ほど寒くないが、人出もそれほど多くないようにも感じる。まだ午前0時過ぎだから、夜通しやるだるま市としては、まだたけなわの筈なのだ。帰省して久し振りに仲間と会う、在の若者たちの数も少ない。あるいは、次の日がもう仕事始めの出勤なので、そうした事情も手伝ってのことかもしれない。
それでも大きなだるまの入った袋を提げた参詣者と何人もすれ違い、境内の急な階段を上る。鐘が撞かれ、雑踏の中、だるまに目を入れる御祈祷の声も聞こえる。
私と妻は、お参りの後、境内のだるま店をひやかしながら一周し、本堂階段下の寺務所でお香とお守りを戴いて、反対側の参道を大回りで下る。やはり人が少ないような気がする。午前2時くらいまでは開けていたはずの露店が、次々と畳んでいる。昼間にだいぶん稼いでしまったのだろうか。
満天の星を眺め、清新な空気を吸って、駐車場に戻る。ここもすでに管理の人たちが帰って、焚火も消されて真っ暗で、残る車の数も少ない。
帰りは国道17号をひた走り、熊谷からは東松山〜川越〜所沢〜府中東八道路〜久我山〜永福と道を取って、午前4時に帰宅したのだった。
*とはいえ考えてみると、1978年、私が免許を取ったころの記憶では、フランスのオートルート(高速道)の最高制限時速は130キロであって、このスピードで巡航できないようでは欧州車としては失格だ。また一般国道でも、4車線の部分は最高制限時速が110キロであって、ボルボ240オンマニ号が最も快適に走るのは、まさにこの110キロ、2500回転くらいのところなのだから、そうすればボルボ240は、日本では十分な高速性能を備えているといえるが、欧州水準で見れば、やっぱり「普通のクルマ」なのだ。そしてこのクルマは、その「普通さ」を、最も十全に発揮するだけのスペックを備えているのだろう。
2008年02月08日金曜日 ボルボ240、12ヶ月定期点検終了
☆総走行距離117013km。
今回、最も大掛かりで重大だったのは、セルモータの交換だった。昨年12月の段階での、エンジンをかける際の「キキャッ」という擦れるような異音というのは、セルモータの寿命による傷みだったのだ。このトラブルは古くなった240には比較的多いようで、末石さんサイトの掲示板でも触れられているはずだ。オート・ボルタ社長によれば新品はひどく高価なので、中古リビルト品を調達してもらった。
その他、主なものとしては、
●フロントブレーキパッド交換
●ブレーキ液交換
●キャリパーダストクリーニング
●リヤトルクロッドブッシュ交換(社外品)
●オーバードライブスイッチOリング交換
●タイヤローテーション
といったところか。
それから、シートベルトを締めているのに運転中に警告灯がときどき点滅し、警告音が鳴る症状があったが、これはシートベルトキャッチャーを修理することで解消した。このためには、右シート脱着という面倒な作業があったようだ。
後はエンジンオイルを交換し、WAKO'sのFV、SC、F1を投入したのはいつもどおり。スキル皆無の素人が91年式というオールド・タイマー車に安心して乗るためには、いいディーラーとガレージのサポートを受けながら、丁寧なメンテナンスを心掛けることが一番だ。その車を気に入っていないとできないことかも知れないが。しかしそうして乗っていると、気分は最高だ。
2008年04月22日火曜日 ボルボ240、車検通過
☆総走行距離118985km。
新居探しで走り回り、また家具や荷物の運搬などで後部シートを倒してカーゴルームを広げ、酷使。とはいえ、これが最もボルボらしい使い方かもしれない。IKEAにボルボで乗り付けるなんて、実に最高ではないですか。
ボルボ240オンマニ号は、べつに音を上げるということもなく、機嫌よく走る。プラグもすでに装着後の距離が3万4千キロを越えているというのに、ほとんど衰えを見せない感じだ。それでもちょっと燃費が芳しくなくなったか(初めて8kmを割る)、というタイミングで、ちょうど車検を迎えた。
車検とともに車検基本整備も当然行なわれる。ただし今回は12ヶ月点検から程ないこともあって、まったく問題なく車検も通過した。
それよりこのタイミングで素人の私が狙っていたのは、オンマニ号の若返り工作だ。つまり、かねて買い求めて準備してあった諸部品を、この際一挙に交換取付けしてもらおう、という算段だ。それらの一覧は、以下の通り。
●SplitFireプラチナプラグ(ニッポンエミールに頼んで強化コーティング済)
●エンジン、リヤカムリテイナー(ipdから)
●嶋田電装カミナリ、嶋電アース、プラスチャージライン三点セット(嶋田電装から)
●嶋田電装マフラーアース(嶋田電装から)
●Boschオーバードライブリレー(トレードデザインから)
●Cable end terminal Repair(ipdから)
●Anti-Corrosion terminal rings(ipdから)
●Boschディストリビュータキャップおよびローター(2nd
Motorsから)
●バッテリーキルスイッチ(2nd Motorsから)
そして
●K&Nフィルターメンテナンスキット(トレードデザインから)
でエアフィルターをクリーニングしてもらう。完璧だ。
SplitFireプラグは、今回は少し奢って、新たに出たプラチナプラグを使用した。以前同様、ニッポンエミールに頼んで強化コーティングを施した。このプラチナプラグは、通常でも6万キロは持つという。(☆実はこのたび交換してわかったことが、これまでのプラグは実に綺麗に白く焼けていて、放電部分はまったく消耗していなかった。ニッポンエミールのコーティング、こまめなオイル交換、WAKO'sのケミカル投入の相乗効果だろう。普通のプラグですらこうなのだから、さすれば今回のプラチナプラグは、ほとんど「半永久的」に使えるだろう。)
エンジンリヤカムリテイナーは、ipdのカタログで見て以来、付けてみたかったもの。エンジンのブローを防ぎ(私がそんな回し方をするはずがないが)、耐久性が強化されるだろう、という安心感が持てる。
嶋田電装カミナリ、嶋電アース、プラスチャージライン三点セットは、新品に交換して再取り付け。2年前に比して新しいのは、新たに出た「マフラーアース」を取り付けたことだ。
オーバードライブリレーは、どうも切り替わりが遅いので、このあたりをしっかりしておこうということで調達。
バッテリー接続コードの端子(クランプ)は、元来ついていたやつが電蝕で見栄えがよくないし、以前から交換したかったもの。日本製では形状が合わないのだ。これにバッテリーキルスイッチを組み合わせた。ついでに赤・緑の腐蝕避けのターミナルリングもつけた。
ディストリビュータキャップとローターも、どうせ消耗品なので新しくしておこうということ。しかし元来ついていたものも、あとでオート・ボルタの社長に見せてもらったが、ほとんど磨耗していなかった。ボルボ240オンマニ号は、以前のユーザーたちからも、なかなか大切にメンテナンスされていたようだ。
要するに、大きくは電気系を強化しておきたかったということで、また素人にはそれくらいしかできない。
さて、こうして甦ったボルボ240オンマニ号のステアリングを握ったインプレッションは:
☆エンジン音が俄然静かになった。
☆ごく自然な加速が効いて、トルクがそれにそのままついてくる。信号が変わった後のスタートでは、後続車をたいてい引き離す。それも最近の車の形容に見られるような「どっかん」型ではなく、するするとしたスムーズな加速感だ。気がつくとやわキロ、といった感じだ。
というものだ。私としては、マフラーアースの効果大なのではないか、と勝手に思っている(思わせておいてください。私の車グッズに対する態度は、以前にも書いたように、「そのことで安心できて気分がよくなればいい」といったところだから、突っ込みはご無用です)。
(追記1)なおこの後、連休中に、プラグを馴染ませるために、木曽〜伊勢一泊旅行を試みたのだが、高速・一般道両方を使用して、燃費はリッター11キロ強を記録した。このガソリン高騰時代に、ありがたいことだ。
(追記2)車検整備から上がってきた直後、時計が動かなくなっていた。これはつまみを二、三度動かしたら治って、以後はちゃんと動いている。
(追記3)やはり車検整備から上がったとき、オート・ボルタの社長曰く「右のライトがスイッチを入れても点かず、外から叩くとやっと点く、そのうち切れますよ」と。なんだ、車検から上がったばかりでそんなことでは困る、と思ったが仕方ない、球切れ警告ランプが点るたびに車から降りて叩きつつ使っていたら、とうとう木曽路でおシャカとなった。辛うじて開いていたタイヤ館(私の経験からすると、タイヤ館はどこでもたいそう親切だ)に飛び込むと、ipfの5000ケルビンというやつが2800円余りであったので、それを装着してもらった。白くて明るく、しかも廉価だったのでちょうどよかった。ハロゲンライトは1年ちょっとで寿命が来るということは、覚悟しておかねばならないかもしれない。
それにしても、車というのは実にデリケートで、その点ではまるで生き物だと思う。ちょっと車検とかで検査台に乗ったり、別の人間が運転したりすると、時計といい、ライトといい、これだけ神経を逆立てるのだから。ほんとうに不思議です。
(追記4)聞くならく、ガレージの社長がオート・ボルタの社長に謂いて曰く「(嶋田電装の)カミナリetc.をつけるのもいいが、元来のアースのラインを太い線で強化すると、ものすごく効果があるよ、ときぬのみちさんに言っといてよ」と。元来、ガレージの社長は職人肌で純正派の人なのだ。しかも電気の専門家だ。
じゃあそうしてみよう、線の長さを聞いて、オーディオ・テクニカかエーモンの高級ケーブルを買い、エーモンの金メッキ端子でカシメれば、アース線の出来上がりだ。それくらいの工作なら、私にもできる。
それで実は、車検後、すでに別のところをやった。エンジンカムカバーと車体バルクヘッドとを繋いでいる20センチほどのアース線を、上のようにして強化した。家であらかじめアース線を作っておいて、それを閉店間際のオート・ボルタに持ち込み、社長と一緒になって古い綴線のアース線と交換したのだ。いずれ、ガレージの社長の言っている方のアース線もこのやり方で交換してやろう、と狙っている。
ここまでが、5月下旬におけるボルボ240オンマニ号の現状です。とにかく、走らせていて楽しい。たとえスピードを出していなくとも。
2008年05月27日火曜日 ボルボ240、ナンバー変更
転居したので、ボルボ240オンマニ号もナンバー変更が必要になった。
ただしそのためには、なかなか面倒な手順を踏む必要がある。
まず管轄の警察署へ行って、車庫証明を取らねばならない。そのためにいくつか書類をそろえて申請してから、都合一週間ほどかかる。もちろん手数料もだ。
指定の期日に警察署へ出向くと、証明書そのものは5分ほどで発行してくれて、「これで警察は終わりです、あとは陸運局へ行ってください」と言われる。
さてこの車庫証明を携えて、あらかじめアポイントを取っておいたオート・ボルタの社長と、陸運局で落ち合う。ここには行政書士の事務所もあり、手馴れた社長のアシストもあって、手続きはスムースに進む。ナンバープレートの取り外しや封印取り付けなど、初めて目の当たりにして、大いに勉強になった。
別の用事に向かう社長と別れ、真新しいナンバープレートを付けたボルボ240オンマニ号に乗って、陸運局を出る。その足で、今度はETC車載器の再セットアップのために、自宅に近いカーショップへと向かう。ここでも申し込んで10分ほどで作業は終了。あとはマイレージサービス事務局に変更の届け出を送るだけとなった。さらにTOTOの光消臭ボックスを買って、1年経って寿命が来た古いものと交換。
後は吉例により、高幡不動で御祓いを受け、お札を頂いて、参道の「開運そば」で精進落としをして帰宅。
車に関する懸案が、一挙に片付いた。
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