ボルボ240その8・メンテナンス 2007年01月 - 12月

ボルボ240、その他3桁ボルボをお探しならオート・ボルタへ⇒

ミニチャンプスのボルボ240GL「ロート(赤)」

 
2007年01月10日(水) ボルボ240、ガレージ入り

 学校の帰り、ボルボ240オンマニ号を深大寺のオート・ボルタへ持っていく。新年になってオート・ボルタが再開したので、年末からの懸案ということで、早速
オイル交換を頼む。前回の交換以来、すでに走行6100キロを超えているが、オート・ボルタの社長は「それくらい大丈夫ですよ」と軽く請合う。カストロールの化学合成油から、ふたたびバルボリン10w-40に戻るわけだ。あとは和光ケミカルを種種投入することもいつもどおり。
 もうひとつ気になっていたのは、相変わらずの
ODの切り替わりの遅さだが、これも社長が自らハンドルを握って、再度確認となった。高速、一般道、さまざま走らせた上の結論「ODセンサーというマイコンが甘いのかもしれない、しかし仮に交換しても、結果がむしろ大して変らないことを恐れる、240には比較的このケースが多いようだ、(仮に修理したとしたら)部品屋と工場が(儲かって)喜ぶだけですよ」というご託宣だった。「じゃあもう、こんなものと思って、ミッション問題はこれきりにします」ということにした。別に、まったく切り替わらないというわけではないのだ。「クセ」と考えたほうがいいだろう。それに、オンマニ号もどういうわけか社長が運転すると、スムーズにギヤチェンジをするのだ。「どうもよそゆきでお愛想をするようだ、ペット病院に連れて行かれたときのうちの文鳥と同じだ」とこぼすと、社長は苦笑いをしていた。マア素人の言うことも少しは分かってもらえたということだけでも、よしとしなくては。
 その他、全体的講評としては、エンジンの掛りもいいし、スムーズだし、ブレーキも利いて、
これだけ仕上がっているボルボ240は珍しいのではないか、とのことで、BMWのシルキー6に匹敵するフィーリングだということについては、社長もまったく同意していた。
 それ以外には、
シートヒーターの動作点検、左前部バンパーの接合部の留まり具合の点検を頼んだ。
 しばらくは車なしの生活となるが、万やむをえない場合はレンタカーを借りてみよう。そうすれば、最新テクノロジーの車がどのようなものか、体験できるではないか。
 


2007年01月19日(金) オート・ボルタより連絡
 夕刻、オート・ボルタの社長から電話があり、ボルボ240の整備が済んだとの連絡。
シートヒーターはやはり壊れていて修理したそうだ。あとはオイル交換とケミカル添加のみということ。土曜日夜に車は届く。残る心配は、やはり請求書。
 


2007年01月20日(土) ボルボ240、オイル交換より戻る
 夜8時、ボルボ240オンマニ号が戻る。オート・ボルタの若い助手、M君が運んできてくれる。頭をかきながら、「じつはバンパーの締め付けがまだなんです」と言う。前部パンパー左の留め金のところがぐらぐらしていて、以前社長が留めてくれたもの(2006年09月20日)をさらにしっかり締めてもらうことになっていたのだが、工場への申し継ぎを忘れていたらしい。「機構的には大丈夫です、次の点検のときに」と言うので、そういうことにした。
 礼を言ってM君を帰し、地下駐車場に入れるためにあらためてエンジンをスタートさせると、じつに軽く、低い音で掛るのに驚き、あらためてほれぼれとする。オイルとケミカルの効果だろう。メンテナンスは大切だ。
 
●今回のメンテナンス内訳:
1.オイル定期交換。バルボリンMaxLife10w-40、交換距離101556キロ。
2.WAKO'sのFV、F1、シールコート添加。
3.シートヒータ修理。シートを外し、めくって修理したというので、この工賃が心配。
 


2007年01月22日(日) ボルボ240、ブレーキトラブル発生!
 ガレージから戻ったボルボ240オンマニ号を試運転したところ、いきなりトラブルが発生した。この顛末は、私が急遽オート・ボルタに出したメールの文面によって見ていただくことにする。
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オート・ボルタ様:
緊急! 240ブレーキ不具合です!

 いつもお世話になっております。
 さて1月21日土曜日夜、240が戻りました。1月22日日曜日夜、初めて試運転に繰り出しました。家から砂子坂下まで出て、青梅街道を中野坂上へ登っていく途中、ジェット機が低空で飛んでいくような、「ゴー、ゴーン」という音がします。どうやら240が減速するたびにするようです。ということはブレーキに関する何かの音だと思いました。土曜日が雨で、そのまま車庫に入れたため、ディスクが軽く錆びたのか、と思い、そのまま山手通りを走り続けて、高松入口から高速に入り、東北道佐野まで行きました。
 エンジンはすこぶる快調で、振動も無く、音も静粛です。130キロまでスムースに加速できます。ところが一般道に降りてから、ブレーキを踏むごとに異音がひどくなる一方です。減速して、ゆっくりブレーキペダルを踏みながらさらに減速、踏み込んで止る寸前、「グググ、ガガガ、ゴッゴッゴッ、ゴンゴンゴン」と音がして、クルマ自体も「ググググ」と上下前後に揺れながら止ります。まるでABSが不完全に作動しているのではないか、と思われるくらいです。音は左側から聞こえます。前のような気もしますが、後ろかもしれません。判然としません。発進するときは、「シュッシュッシュッシュッ……」と何かかこすれるような音が、しだいにリズムを早めて行き、あるところからは聞こえなくなります。というよりも、振動数が早くなったので判別できなくなったという方が正確でしょう。こすれっぱなしなのかも知れません。
 帰りは高速は危険だと判断し、国道4号で戻りました。ブレーキングのたびに、程度の差はあれ、上記現象が繰り返されます。空気圧は大丈夫です。ハンドルも取られないようです。ブレーキその他の警告灯も点きません。思いついて、停止信号のときにハンドブレーキを引き、ブレーキペダルを思い切り踏み込むと、軽く「ペコン」と言い、それからブレーキペダルを緩め離すと、また「ペコン」と軽く音がします。このことから察するに、ブレーキ系統のトラブルであることは間違いありません。
 私は1月21日に240が戻ってから後は、地下駐車場まで移動させただけで、そのさいには何も気づきませんでした。1月22日のこの夜に、初めてこうして動かして気づいたのです。私の家まで運んでくるときに、M君は気づかなかったでしょうか? 工場に1週間あまり入っていたと思うのですが、そのときに何かあったのでしょうか? 細心の注意を払い、無事に帰宅して、すぐにこのメールを書いています。水曜日、よろしければご連絡を取って、御社に伺えればと思います。

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 月曜日はオート・ボルタの定休日、火曜日は私の勤務の都合上、車を使わない。それで水曜日、社長と電話で連絡を取った。M君に社長が確認したところ、私の家に納車に来るときは何でもなかったという。ともかく、早速オート・ボルタへ行くことにした。「ローターかキャリパーかな、ピストンが破損したらフルードが全部漏れてブレーキが利かなくなる、しかもそれがいつ起こるかもわからない、ちょっとでもおかしいと感じたら、すぐに連絡してください」と脅されて出発。
 調布まで、いつもより相当神経をぴりぴりさせながらの運転だ。状況は日曜日と変らない。渋滞と減速のたびにいらいらさせられながら、何とか無事に、オート・ボルタへとたどり着いた。
 社長は早速足回りを見て、「ディスクがだいぶん削れているようだ」と言う。「ともかく試運転してみましょう」とのことで、私は学校へ行く必要があったので、調布駅まで送ってもらうことにした。
 いつも運転しているボルボ240の助手席に乗るのも珍しい。出発して最初にブレーキをかけてすぐ、「ああ、電車ブレーキだ」と社長。電車ブレーキとは? 珍しい符丁だが、つまり、あれだけ大きな慣性を持った鉄の電車を止めねばならない強烈なブレーキのごとき振動と音だということのようだ。「これならブレーキの利きは大丈夫だけれども、最悪ディスクが薄っぺらくなって割れたら終わりです」との御託宣。「納車以来、何キロ走りました?」と聞くので、16000キロだと答えると、「それだろう、たぶん寿命だな」と言う。走り方によっても違ってくるが、だいたい15000キロくらいがブレーキ部品交換の目安と考えてよいようだ。オイル交換整備の時期とブレーキ寿命が来るのとが、よほどの偶然で連続したとしか考えられないらしい。「ローターとパッドを交換することになるでしょう。工場も、確かめておいてくれればいいのに……」とこぼしながら調布駅に着き、そこで別れる。
 夕刻、学校での業務も済み、バスと電車を使う長旅で、再びオート・ボルタを訪れる。ちょうどM君が工場にボルボ240オンマニ号を運んで別の車で戻ってきたところで、すでに工場から連絡を受けていた社長の話を聞く。「ブレーキ寿命のようですよ、なにせ16000キロも走ったらしいから」と社長が工場に言うと、ガレージの方では「えっ(たった8ヶ月で)」と絶句したらしい。「それだけこのクルマを気に入っているということじゃないですか」と私(それに社長も工場も、距離計と整備手帳を見てよ)。ともかく教訓として、15000キロあたりでブレーキチェックということを忘れないようにせねばならない。だいたい年間10000キロくらいのペースで走れば、車検と12ヶ月点検でカバーできることになる。
 結局、土曜日夕刻には修理終了、ついでに早めだが(距離も行ったので)12ヶ月点検も済ませてしまおう、ということになった。やれやれ、エライ物入りだ。
 それで帰りは、車検済みの940の納車に便乗させてもらい、M君に吉祥寺駅まで送ってもらった。M君曰く、「工場の社長は(オンマニ号の)左前輪にブレーキダストが溜まっているのを見て、『たぶんこれだな…』と言っていましたよ」と。940はすばらしく整備が行なわれ、エンジンは静粛、乗り心地も抜群。これなら安心してオーナーも乗れるだろう。
 さてボルボ240オンマニ号のブレーキがどうなったかについては、稿を改める。
 


2007年01月30日火曜日 ボルボ240、ガレージより戻る
 夜、オート・ボルタの助手M君が、自宅までボルボ240を戻しに来てくれる。ブレーキは結局、交換ということにあいなった。要するに寿命によるジャダーが出たということだった。前のボルボ740のときは年間1万キロくらいの走行で、車検ごとの交換ということで無事済んでいたわけだし、父のレガシー250Tの場合も同様だ。つまり、従来は気にもかけていなかったというわけで、これもひとつ勉強になった。たとえメンテナンスフリーといえども、そういう形で担保されているのだ(今頃わかったか素人のバカメ、と言わないでほしいです)。
 さてそのブレーキに関しては、
●フロント・ローター(ディスク)交換×2、フロントディスクパッド交換×1、リヤディスクパッド交換×1
となった。
 
 あとは12ヶ月定期点検を早めに済ます。とくに異状はなく、
●エアコンガスR134aを1本補給、パーキング・ブレーキ調整、バッテリ・ターミナル締付、タイヤ空気圧調整
程度。また、
●エア・クリーナ・エレメント(フィルター)清掃
とある。K&N湿式フィルターなので、どのようにやってくれたのか、万々間違いのないことだとは思うが、ちょっと心配ではある。
 それ以外には、
●フロント・バンパーぐらつき修理
 これも去年夏からの問題を解決。これは納車以前からの原因かもしれないということで、クレーム無料にしてもらえた。
 これからは、車検を睨んで、うまく部品交換を組み合わせていかないと、一時に恐ろしい額となる。オート・ボルタともますますの相談が必要となるだろう。
 


2007年02月10日土曜日 ボルボ240、快調さを取り戻す
 土曜日だというのに、学校で会議。今日はボルボ出勤。
 会議終了後、研究室で少し仕事をして学校を出る。時間があったので、深大寺のオート・ボルタに顔を出すことにする。
 ボルボ240オンマニ号は、ブレーキ交換以来、快調さを取り戻した。ともかく、エンジン音が静かなのには驚く。それに加え、どうもオートマチックミッションの切り替わりがひどくスムースになっている。かねて懸案だったものが思わぬ解決を見た形だが、どうも謎だ。ガレージが知らぬ間になにかやったのではないか。
 オート・ボルタは今日は閑のようで、エマージェンシー・タイヤの収納の具合を調整してもらう。この間のパンク事件以来しっくりとしておらず、走るたびに飛び跳ねるような振動が気になっていた。同形式の240も参考にしたところ、どうやらゴムバンドの引っ掛け位置が違っていたらしく、タイヤハウス前方やや下の目立たない小さな穴にフックをかけて長さを調整すると、タイヤ上部を横断するようにしてぴったりと止った。しかもそこにジャッキの把手棒を見事に引っ掛けて押さえたので、もう、カタとも言わなくなった。
 一仕事済んで、オフィスで社長と世間話。「HPによれば、一台商談中で売れそうでよかったですね」と水を向けると、嬉しそうに「(買おうとしているお客さんは)きぬのみちWEB SITEのボルボ240コーナーを見て、よし俺も、となったそうですよ」と言う。さすれば、こちらも少しは商売に貢献できたわけで、まことに結構なことだ。ATのことについて聞くと、「キックダウンケーブルワイヤーのことはうるさく言っておいたので、もしかしたら工場の方も調整をしたのかもしれないですね」と言うので、やはり睨んだとおりか、と思った。
 オート・ボルタに暇を告げ、東八道路沿いにある三鷹のスーパーオートバックスでしばらく遊んでから、帰宅する。WAKO'sのF-1をバラで売っていたので2本購入した。すでにオイル交換の際に1本入れてあるので、この2本をこれからの満タンごとに足せば、エンジンはクリーンアップされるはずだ。
 その後、2月12日〜13日と、山梨の友人リルケ氏の山荘を尋ねるために往復し、F-1もめでたく投入完了。ボルボ240オンマニ号の走りはますます快調かつエンジンは静粛。ATの切り替わり具合もまずまず許容範囲にある。どうやら、一定の距離を走り込むとスムースになるようだ。
 現地では、一晩山荘横の屋外に駐車し、気温はもちろん零下だったが、翌日は何事もなく一発で始動した。行きは中央高速経由で甲府まで、帰りは韮崎から国道52号線を取って富士川沿いに東海道興津まで出るという大ドライブを敢行。そこからは沼津〜御殿場〜須走と走り、東富士五湖道路に入って富士吉田まで、そこから中央道で大月経由八王子まで行き、インターで降りて夕食。16号線で南下し、南大沢で多摩ニュータウン尾根幹線道路に入って稲城まで。多摩川を渡って調布〜東八道路と北上し、甲州街道に出て高井戸〜永福町、最後は井の頭通経由という、勝手知ったる道筋で帰宅した。
 
 よく3桁ボルボの走りを「何の面白味もない」とか「エンジンは非力」とか「癒し系」とか形容している文章を見かけるが、とんでもないことだと思う。ボルボ240オンマニ号の運転は面白いし、きびきびとして十分めりはりもあるし、何よりクルマがこちらに情報を伝えてくれる、というよりも「話しかけて」くれる。それも出しゃばらず、本当に必要なときだけ、じつに控えめにだ。かつてフランスで免許取得練習のときに乗ったプジョー104を思い出す。
 昔の欧州車そのものだ。

2006年晩秋、木曽福島にて
 


2007年05月15日火曜日 ボルボ240、オイル交換
 深大寺のオート・ボルタに電話して、ボルボ240オンマニ号を持ち込む。
 オート・ボルタは商売好調で、かなりの車が売約済み。オンマニ号とそっくりな赤い240もあって、社長が「あれも買ったお客さんが〈きぬのみちさんみたいに〉という感じで、そうとう手を入れましたよ、きぬのみちサイトをずいぶん見ている人もいるようです、ヒット数もかなりでしょう」と言う。いやそれほどに大した数ではないが、たしかにアクセス解析で見ると、ボルボサイトを見ている人がいちばん多いことは確かだ。
 オフィスでコーヒーをいただきつつ社長と話をしている間に、オイル交換をしてもらう。ここまで走行距離106788キロ。
●オイルはValvolineMaxLIFE 10W-40。他にはWAKO'S ESC(エンジンシールコート)、 WAKO'S S-FV(添加剤) を入れる。WAKO'S F-1(清浄剤)は購入済で、こんどガソリンを満タンにした際に添加する。
 末石さんのサイト掲示板で目にしたものをさらにネットで詳しく調べ、印刷した資料を、参考までに社長に渡す。和光テクニカル(WAKOと紛らわしいがまったく別会社)のイグニッションコイルと、フュージョンテクニカルが販売元のCOLD12という、ノンフロン・カーエアコン用冷媒だ。「うちのガレージ(オート・ボルタの提携整備工場)は純正派だからなあ」と言いながらも、「検討してみましょう」ということになる。紹介はしたものの、私自身でも、使うかどうかはわからない。イグニッションコイルの1次抵抗や2次抵抗についてはまったく不案内だし、COLD12に関しても、ネットで実際の導入例を読むと、センサーなどとの関係でACスイッチの入切に不具合が出たりしているようだ。もし導入される方が居られるならば、くれぐれも
「自己責任」ということでお願いします。
 さてオイル交換も済み、エンジンルームの清掃をしながら最終チェック。ウォーターポンプの結合部からほんのわずかLLCが漏れて乾燥した跡が見られ、またエンジンオイル補給キャップのところからオイルが流れていた。「(ウォーターポンプは)社外品だからやはり純正に比べて耐久性が劣るようだ、今のところは大丈夫だがいずれ交換のときは純正にしましょう」ということになり、またオイルの方はシールコートも入れたし、お咎めなしとなった。いつもLLCの点検とオイルチェックは欠かさないようにしないといけない、というアドバイスをもらった。素晴らしい車なのだから大切にして、部品にもこまめに気を遣って長持ちさせなければ。それにその方が、車検のときに一挙部品交換などということになって高くつく危険も避けられるというものだ。
 オート・ボルタを辞して再び走り出したボルボ240オンマニ号はまことに好調。アクセルワークに応じてまったくよく走ってくれるし、エンジン音も静粛かつ軽快で、まるでフォッケウルフかなにかのよう(と勝手に思うだけだが)に回り、さすがは昔のノルマン/ゲルマン車だ。
 次回のオイル交換は、110000キロ強というところだろう。プラグ交換は前回交換以後の走行30000キロあたりで考える。そのために、Splitfireのプラチナプラグを調達し、それをニッポンエミールに頼んでコーティングしておかねば。まあ徐々に準備していこう。それもまた楽しみの一つだ。
 


2007年05月23日水曜日 ボルボ240、バッテリー上がり
 実に初歩的でお恥ずかしい話。
 5月22日火曜日の朝、出勤しようとしてリモコンキーのボタンを押すと、アンサーバックの点滅が弱く怪しい。ドアを開けてキーを回すと、エンジンがかからない。見るとルームランプが点いたまま。先週木曜日、帰宅したときに車内でメモをつけ、そのさいにルームランプを点けて消し忘れたのだ。大容量のエキサイドバッテリーで、まだ1年しか使っていないのに、しかも「大切に使う」などと書いておきながら、その舌の根も乾かぬうちに、もうこのざまだ。しかしすべて前向きに考え、大難を小難にと考える。幸い早めに出発していたので、学校へは電車出勤で間に合った。
 オート・ボルタに連絡を取って、帰宅後、中古バッテリーで充電してもらえることになった。「昼間100キロくらい走らないとだめですよ」と社長に言われる。水曜日、学校往復で60キロ走ったが、インジケーターはようやく「透明」から「黒」といったところで、「緑」には戻らない
 この分では、バッテリー交換の手当てを考えねばならない。エキサイド? ブライトスター? ネットで頼むか? 接続端子もすっかり錆びて固着しているようなので、これも銅製のものに交換するか。さらに「ナノパルサー」という延命デバイスもつけよう。最近メールで紹介があった「嶋田電装」の「嶋電スプレー」もついでにかけておくか。
 どの手順で、どういう風に、いちばん効率よくやるか。
(5月24日追記)ボルボ240は、いまだ充電中。よく走るが、バッテリーインジケーターは依然「緑」にならない。というか、もうならないかもしれない、と弱気になる。
 


2007年05月25日金曜日 ボルボ240、スーパーオートバックス立ち寄り
 仕事の帰り、スーパーオートバックスに立ち寄る。夜9時まで開いているので都合がよいのだ。
 ボルボ240のバッテリーのリサーチ。エキサイドはけっこう高い。ボッシュはもっと高い。オプティマとか何とかと言うものになると、格好もデザインも飛びぬけていいが、値段もさらに倍もする。オーディオも使わないし、点火系もそこまでいじってはいないし、やはりネット通販でブライトスターにしよう。そして延命デバイスをつけても、まだボッシュよりも廉いのだ。ナノテクで接点もよくして、全体のバランスを持ち上げよう。
 あとはボルトとナットが錆びて固着しているバッテリー・ターミナルを換えたいのだが、スーパーオートバックスの店員に聞くと、バッテリー側は大丈夫なのだが、コード側の取り付け方が外車は特殊なので、おそらく国産既製品は合わないだろうと教えてくれる。「自分も外車に乗っているので判るのですが……」と親切だった。
 とりあえず寿命の来たものと交換するためのTOTOの光触媒脱臭Boxを買って、あとは考えあぐねて帰宅。回復しきっていないバッテリーのはずなのに、ボルボ240オンマニ号はますます軽快で、まるでクルマ自身が鼻歌混じりに走っているかのようで、そんなに調子に乗っていいんですか、と運転者が怪訝に思うくらいだ。
 ネットで「バッテリー・ターミナル」を調べているうちに、ipdを思い出す。ページを開いて検索してみたら、案の定、品物がある。手許のカタログを調べると、同じものが載っている。日本からダイレクトに注文もできる。まずはここからいこう。
 


2007年05月28日月曜日 ボルボ240、バッテリー回復
 麻疹騒ぎで休講の合間を利用して、日用品の買出しに行く。
 ハイパーマートの駐車場でボルボ240オンマニ号のボンネットを開け、バッテリーをチェックしてみると、ありがたやインジケーターは「緑」に戻っている。これで当面、バッテリー購入の必要はないだろう。助かった。しかしやはり念のため、延命デバイスはつけようと思う。いずれタイミングを見計らって注文することにした。
 


2007年06月03日日曜日 ボルボ240、電気系メンテナンス
 午後から気が向いたので、ボルボ240オンマニ号の電気系のメンテナンスをする。バッテリーを上げたので、少しでも糊塗しておこうという、根拠のない、姑息な目論見だ。
 嶋田電装から「嶋電スプレー」という新製品のDMが来たので早速注文したら、すぐに届いた。そこでこれを使ってみる。ナノテク使用で電気接点の改善ができるものだという。ネットで調べると、「ナノカーボン」という製品と同様のもののようでもある。興味を持たれた方は、嶋田電装のHPをご参照の上、あくまで
自己責任でお願いします
 さてメンテナンス開始。まずボンネットを開けてバッテリー端子を緩めて外し、ビニール袋で絶縁しておく。それからヒューズ保守にかかる。ボルボ240のヒューズボックスは助手席左前にあり、ヒューズは「イモムシ」と呼ばれる旧式の形状のものだ。これを一つ外すたびにクランプ式の留め金を磨き、外したヒューズを見てそろそろ危うそうなヤツは、かねてオート・ボルタに頼んで準備してあるものに交換し、接点を磨いてから嶋電スプレーをかけて、ふたたび一つずつ取り付けていく。全部で16本の処理だ。
 この作業を終えてからエンジンルームに戻る。ULTRAのシリコンプラグコードを一本ずつ外し、プラグ側とデスビ側双方の端子にスプレーする。さらにセンターコードのデスビ側とコイル側のそれぞれの端子にもスプレーする。プラグを外したりデスビキャップを外すのは、いまのところ私の手に余るので、これはいずれオート・ボルタに立ち寄ったときに、社長の監督の下に行なうということにする。またそれまでにバッテリー延命デバイスを注文しておいて、その際に併せて取り付けてしまおう。
 ここまで済ませておいて、あらためてバッテリーケーブル側の端子に取り掛かる。まず固着しているボルト・ナット部分をできるだけワイヤーブラシでこすって綺麗にしておく。嶋田電装によれば、このスプレー液は圧着圧力を加えることによって本領を発揮し、電導効率が改善されるということなので、あらかじめ少し緩めておいてから、そこにできた隙間にスプレーした。しかしあまり緩めると、「カミナリ」や「嶋電アース」や「プラスチャージライン」につながるごてごてした端子がばらばらと外れてしまいそうで、そこまでは思い切れなかった。まあこれらは未だ装着してから時間が浅いので、液を隙間に行き渡らせて圧着するだけでよいだろうと思われる。
 バッテリー側の端子も磨いた後、ケーブル側端子をはめ、しっかりと締め付けて、エンジンルーム内の作業は終了。最後にダッシュボードのシガーソケットのところに取り付けてあるHotInazmaの接点にも吹き付け、これでよしとする。
 それ以外の作業としては、エアコン清浄スプレーをかけ、Wheelskinsのステアリングカバーをミンクオイルで磨き、リヤゲートに貼ってあった高幡不動のステッカーを剥がした。まだ新しいお札を貰いに行ってはいないが、ちょうど一年になるので、いずれ行くつもりをしている。今度はステッカーをガラス窓に貼るか、それともエンジンルームに貼るか(そうした写真が『Volvo Styleムック』に載っている)、その何れかにしようと考えている。しかしガスや埃で不浄なエンジンルームにありがたいステッカーを貼るのもいかがなものか、とも考えるので迷うところだ。
 さてこれで、本日の電気系のメンテは2時間ほどで終了した。とりあえずはエンジンもかかるし、車も動く。しかし駐車場内でしか動かしていないし、1時間弱通電していなかったので、コンピュータに再度学習させねばならないだろう。
 それで試運転の結果とインプレッションについては、稿を改めて書くことにする。
 


2007日06月17日日曜日 ボルボ240、メンテ後インプレッション
 電気系メンテナンス後の、ボルボ240オンマニ号走行インプレッションを記しておく。
 メンテナンスのポイントは、ヒューズ交換とクリーニング、バッテリーなどの端子のクリーニング、そしてプラグコードの端子部分なども併せて、全体に「嶋電スプレー」という、接点能力向上用ナノカーボン剤を吹き付けた、というものだった。
 その後、高速と一般道をだいたい走り込んでのインプレッションだが、
 
1.まずスロットルの反応が良くなった。アクセルペダルを踏み込むと、すなおにトルクがついてくる。余力の裏づけがある、といった感じだ。気がつくと80キロくらいまですぐに吹け上がっていく。
2.エンジン音が極めて静粛になった。高速道巡航のときには、ほとんど気にならないくらいだ。ボルボ240はだいたい高速時のエンジン音がうるさい、という評価が多いと思うのだが、OD(4速)、100キロ、2300から2400回転くらいで、「ン〜」と静かに一定の音量で唸っているのみだ。
3.ATの切り替わりがスムースになった。アクセルペダルの踏み込みに応じて、こちらの望んだくらいのタイミングと速度とで3速→OD、またOD→3速と、上手に自然にチェンジしてくれるようになった。シフトショックも穏やかに滑らかになった感じだ。
4.まだガス補給をしていないのでよくわからないが、燃料計の針の動き方から推測するに、燃費もやや良くなる傾向にあるのではないかと期待される。
2007年06月26日給油後追記:リッター9.3キロ。
5.あとはラジオ音量が大きくクリアーになったところだろうか。

 
 これらのことから全体的に思ったのは、同じB230エンジンではあるが、むしろ740搭載の方のタッチに近くなったのではないかということだった。これは以前740に乗っていたところからわかるのだ。
 もちろん、自動車工学/電気工学の専門家から見れば、何の根拠もない愚の骨頂でしかないだろう。これはあくまで、たぶんメンテナンスをしたことによって、知らず知らずにそうした意識が働いて、私がそのような傾向の運転をするようになり、その結果として上記のようなことがらを感じた、というだけのことだろう。だからこのレポートは、そのように受け取っておいて頂きたい。
 


2007年06月24日日曜日 ボルボ240、高速走行インプレッション
 ドライブ記録とも重複するが、メンテ後インプレッションの一端として、このコーナーにも記録しておく。
 日付が変わったくらいから、軽いドライブに乗り出す。23日に開業したばかりの圏央道の新開通区間、八王子ジャンクション〜あきる野インターまでを走ってみようと思った。
 首都高初台ランプ〜中央道高井戸〜中央道八王子〜中央道八王子JCT〜圏央道〜関越道鶴ヶ島JCTと道を取る。
 この時間の関越道のこの区間は、交通量も極端に少なく、道も3車線で広く、勾配もなくて、高速巡航能力を最も試せるところだ。
 ボルボ240オンマニ号は振動も無く、エンジン音も静粛。アクセルを踏むとスムースに加速する。
ぬぬわキロ、ぬふわキロ、ぬあわキロ……。緩やかな上り坂のところではっと気がついたら、メーターはぬうわキロを指していて、驚いて減速する上り勾配でだ。風切り音がややきつくなるだけで、エンジンパワーには完全に余力を残しているということがはっきりと判る。コーナーのハンドリングにも、なんの不安定感もない。車線変更でロールすることもない。素晴らしい車に仕上がったものだ。
 もうこうなれば、
ぬふわキロなどは余裕の範囲。つまりそれだけ安全許容度が高まったということで、安心して100キロ巡航することができる。
 練馬出口からは環八を南下する。このときも、ちょっとアクセルを踏み込むだけで、ぐんと加速しながら車線変更ができて驚く。スポーティカー並みの操縦性だ。
 「贅沢な外車」という気分を味わいながら帰宅した。
 


2007年07月30日月曜日 ボルボ240、小モディファイ
 ボルボ240オンマニ号は、左ヘッドライト下に開いている小穴(ヘッドライトワイパーをつける穴? ウォッシャーノズルをつける穴?)を塞ぐためのゴム栓が、はじめから脱落していた。なくてもいいようなものだが、なんとなく体裁が悪くて気になっていた。この部品については、オート・ボルタに頼んでいたのだが、どうも手配がうまくいかないらしく、入手不能のようだった。
 それならいっそ自作してしまえと思って、ホームセンターで家具のクッションなどに使う黒いゴム板を買い、寸法を測ってカッターナイフで切り出し削って作ってみた。工程といえば大げさだが、ゴム板をブロック状に切り出してRを取り、穴に嵌め込むための溝を切って、後は細かく整形して出来上がり。練習も含めて、前後30分あまりで完成だ。下の写真を参照いただきたい。
 
 

 ●整形して外周に溝を切った、ゴム栓ブロックです(矢印)。大きさを比較して示すために、キーホルダーと並べて撮影しました。穴の大きさがRを除いて縦1センチ、横2センチという、いかにもボルボらしくきっぱりした寸法なので、ゴム栓はそれより3ミリ大きく切り出して整形しました。
 キーの現状です。溝のパターンはぼかしてあります。キーホルダーは、嶋田電装よりサービスで送られてきたものです。左側の黒い装置は、コムエンタープライズ製のキーレスエントリーリモコンです。オプションで別注した、イタリア製だというボルボのエンブレムを、ドアロックボタンに接着してあります。
 チェーンでぶら下げているマスコットは、食玩で手に入れた、特別バージョンの銀色リラックマです。なかなか癒されるキャラクターです。

●左側ヘッドライト下の、オリジナルのゴム栓です。

●右側ヘッドライト下です。ゴム栓が取れています。

●写真のピントがぼけました。手製のゴム栓を嵌め込んだ後です。


装着後です(矢印)。ないよりあるほうがマシ、といった程度でしょうか。
向かって左、ボンネットの上に乗っているのは私の眼鏡です。
   


2007年08月24日金曜日 ボルボ240、オイル交換およびライセンスランプ交換
 午後、深大寺のオート・ボルタへ行き、オイル交換。猛暑の中の新潟往復24時間耐久ドライブ、さらにはその後の奈良往復ドライブなどの酷使を重ねたため、少々心配だったが、LLCも問題なく、ウォーターポンプもまだ大丈夫とのご託宣だった。エンジンのオイルフィラーキャップを開けてカムシャフトのところも覗いたが、綺麗なものだった。
 オート・ボルタ社長によれば、きぬのみちサイトを見ている人もだいぶん多いらしく、ボルボ240オンマニ号と同様にしてくれという注文が2件も入っているとのこと。たしかにあらかじめレストア同然に手を入れておけば、整備や車検などのメンテナンスのさいにも楽だし、安心だし、結局安上がりだ。それにそうすれば、3桁ボルボという車は、それに答えた素晴らしい走りを見せてくれるもちろん、そうした注文に応じてくれる、信頼できるディーラーあってのことだ。オート・ボルタに感謝します。
 さてオイルはいつもどおり、
●バルボリンMAXライフ10W-40
 さらに添加剤として
●WAKO'S ESCおよびWAKO'S S-FV
 かねてスーパーオートバックスで
●BOSCHのオイルフィルター、WAKO'Sの燃料系清浄剤F-1、同じくWAKO'SのLLC添加剤
を購入してあるので、これも併せて使用した。
 オート・ボルタの社長は「(エンジン音と振動)静かですね、いいですネェ」と満足そう。(オイル交換後の走りも好調、8月28日夜の東京大雷雨の中でもびくともしなかった。)
 ここまで
走行距離111037キロ。次回交換は11万6千キロ、ここで併せてブレーキ交換となるだろうか。どうも車検の前になりそうだ。
 
 さらに今回は、ライセンスランプの交換も行なった。
 先日、軽いドライブの帰り、パトカーに呼び止められて「ナンバー灯点いてないんだけど」と慳貪に咎められたのだ。後で確認すると、実は点いていたのだが暗くて見えなかったようだ。どうもそのとき、前後をヤン車が走っていたので、そのとばっちりを食らったらしい。
 幸い免許証を見せてその場は事なきを得たものの、これを潮に電球を換えておいたほうがいいだろうと思い、オイルフィルターなどを買った同じ機会にスーパーオートバックスで探すことにした。駐車場でライセンスランプのカバーケースを外して古い球を取り出し、店で市販のものと比べたのだが、古い外車用なのでやはりワット数が合わず、やはり純正を頼むしかないとあきらめた。
 外したケースの内側やプラスチック透過板などを改めて調べると、かなり汚れて埃も溜まり黒ずんでいたので、これなら暗くもなるだろう、とりあえず清掃して明るさを回復させ、これ以上あらぬ疑いをかけられぬようにしておこうと考えた。ところが車体とケースの隙間を塞ぎ雨水が浸入しないように充填してあったウレタン? スポンジ? のパッキンが劣化して硬くなっていて、掃除用ウェットクロスで拭いているうちに、ぽろぽろと取れてしまった。おまけに二つあるうちの向かって右側のケースの、車体に固定するための鉄製のクランプがやはり金属疲労していたらしく、ちょっとドライバーでこじったらこれもぽろりと折れてしまった。これでは嵌め直してもぐらついていつ外れるか分からないし、かろうじて留まっている左側にしても充填材が硬化しているので、雨水が浸入すればショートする危険がある。
 とりあえず仮に押し込んでおいて、どうするか手立てを考えた。一番簡単なのは、オート・ボルタに頼んで交換部品を調達することだ。但しいまだ純正部品があるか否かは分からないし、あったとしても納品まで時間がかかると思われる。次の手としては、DIY補修。そして両者の折衷案として、部品が調達できるかどうかわかるまで、テープによる仮止めで糊塗する。掃除したお蔭で照度はかなり上がっているので大丈夫そうだ。
 補修の手順としては、まず水が入らないように、劣化したゴムを取り去って充填剤をコーキングする。次にエンブレムやモール貼り付け用の強力両面テープをカバーケースに合わせて上手に切り出し、車体に貼り付ける。
 ここまで考えて、向かいにあるホームセンター「Jマート」で材料も揃えたのだが、その後で「そうだ、ipdのサイトで調べて、もし部品があったら注文してみよう」と思い至った。古人の俚言に言う、「後で気のつく○○病み」というやつだ。いずれ古い部品は、補修の可能性を残しつつ保存しておけばいい。
 そこでスーパー・オートバックスから帰宅後、早速調べたら、ipdでもFCP Grotonでも扱っていたが(いずれもアメリカにあるボルボ純正・社外部品販売会社で、日本のボルボオーナーも大きなお得意としている)、ipdでは替え球もカタログに出ていたこと、またエンジン部品の「リヤカムリテイナー」という小さな鉄片を併せて買うことにしたので、ipdで頼むことに決めた。手続きは日本の通販と変らず簡単で、商品も4、5日で間違いなく届いたのでそれ自体はよかったのだが、後でさらに気がついて日本のあるサイトを見たら、予感どおり、その部品を売っていた。しかし値段はやはりアメリカの倍かけてある。つまり送料分ということだ。それでも若干日本サイトの方が得だったようで、後の祭とはよく言ったものだ。それでも何事も経験(泣)。(これはあくまで私のケースです。通販については必ず
自己判断と自己責任でお願いいたします)
 さてこうした経緯で入手した新品ライセンスランプを、この日オート・ボルタにて交換取付けした。明るく点灯しており、これでポリスに文句をつけられることもないし、一安心だ。
 

  

●ipdから届いたライセンスランプケースです。Scan Techというスウェーデンの会社の製品です。純正品(HELLA)と比べると、記号や番号が入っていないのっぺらぼうです。オート・ボルタの社長が言うには、製品としては同じもので、純正向けにしているかいないかの違いだろうということです。

●交換取付けの最中の写真です(矢印)。手前側、つまり向かって右側はすでに新品になっています。孔の周囲を綺麗にして、さらに端子には接点回復剤を吹き付けました。

●交換後、古いライセンスランプケースです。ボディに留めるための金具がぽっきりと折れてしまいました(矢印)。

●ライセンスランプケースの裏側です。周囲のパッキンがぼろぼろになっています。埃も溜まっています。これでも少し清掃してマシになっています。

2007年9月19日水曜日 ボルボ240、軽メンテナンス
 深大寺のオート・ボルタへ行く。
 メンテナンス事項は2つ。
 1つ目は、カーゴルームランプが切れてしまっていたので、その交換。スーパー・オートバックスで調達してあった、白色光の明るい奴を取り付ける。
 2つ目は、これもジョイフル本田で調達済みの「かいおん君」という断熱・吸音グッズを、ボンネット裏に貼り付ける。
 この「かいおん君」は、グラスファイバー材の製品。室内に響くエンジン音を吸収し、また冬季はエンジン保温による始動性向上、一方ではエンジン熱によるボンネット塗料焼けを防ぐという触れ込みだ。ボルボ240では、どちらの問題点も指摘されているので、こうした断熱・吸音の手立てはかねてより狙っていた。かつてipdでボンネット形状に合わせた製品を売っていたのだが、生産在庫が捌けてしまったらしく、現在ではカタログに載っていない。また「ボルボ屋オヤジのブログ」にはオーディオにも使える本格的製品「ダイナマット」装着記事があるのだが、いかんせん値が張る。それでネットで探していたところ、「かいおん君」を知ったのだ。廉価だし、装着レポートもまずまず、またジョイフル本田になら常時置いているということなので、早速手に入れたというわけだ。
 装着は1人でもできるということだが、とんでもない、オート・ボルタの社長、助手M君、私の三人で、けっこう汗をかいた。またグラスファイバー材から繊維が飛ぶため、手袋・マスクは必須、しかも装着後はエアダクトを内気循環にして100キロは走れという注意もあり、なかなか軽々しくは扱えない。
 まずボンネット裏側を脱脂して綺麗にし、それから「かいおん君」の位置を決め、裏紙を剥がしながら接着していく。強烈な粘着力なので、後から位置を修正するのはかなり困難。3人で支え、注意深く貼り伸ばしていく。苦労の甲斐あって、綺麗に貼れた。たしかに作業中に細かいファイバーが飛ぶので、気をつけないといけない。
 後は、昔乗っていたボルボ740のフロントグリルから、スウェーデン国旗をモチーフにした歯車型のエンブレム(グリルバッジ)を取り外して、ボルボ240オンマニ号のフロントグリルに移植してもらった(レア物で、もはや手に入らない代物だと思っていたら、後で調べたところ、Trade-Design社にて扱っている。詳しくは
自己責任の上でサイトを参照されたい)。社長が綺麗にケミカルで清掃してくれたので、グリルともども新品のように輝いた。
 仕事も済んで、雑談。商売は好調のようで、なによりだ。社長は現在、さまざまなアイデアが湧いているようで、順調に実現してもらいたいものだ。3桁ボルボ乗り、とくに240ファンは相変わらず多いので、信頼できるディーラーの存在は、今後ますます大事になってくる。
 
 さて「かいおん君」装着後、一挙に100キロ走ってしまおうと、オート・ボルタを辞して、中央道〜圏央道を飛ばして往復。
 インプレッションとしては、音は静か、というよりは、むしろちょっとこもり気味になったかとも思う。高速道ではあまりメリットも感じないが、時速50キロくらいの市街地走行では、たしかに静かになったようではある。ただし装着して初めて分かったのだが、ボルボ240のような、こうしたベーシックで「プリミティブ」な車では、エンジン音がそのまま車のコンディションや機嫌、場合によったら危険すら伝えてくれるので、一概に「うるさい」と決めつけるわけにもいかないということだ。
 とはいえ、どうやら、基本的な情報音まで減衰させているわけではないようなので、まずは一安心。
 それに、エンジン熱をボンネットに直接伝えなくなったというメリットもあるだろう。
 あとは「慣れ」ということだ。
 


「かいおん君」装着状態(12月25日、伊豆山温泉にて)
うっかりいじると、今でも切り口からファイバーが飛ぶようです。要注意!
向かって右、グリルのエンブレムがボルボ740からの移植品です。
  


  


2007年12月11日火曜日 ボルボ240、ウォーターポンプ傷む
 12月4日、ボルボ240オンマニ号で学校へ行こうとしてエンジンをかけたら、「キュルキキャッ」というような音がした。もう一度かけなおしても同様だった。すぐ治まったのでとにかく出発し、無事に着いた。
 ボンネットを開けてみると、別にベルトが緩んだり切れかかっているわけではない。ただウォーターポンプの繋ぎ目からLLCが漏れていることは判る。リザーバタンクの中のLLCも、Maxラインからは確実に下がっている。なんとか年明けの定期点検まで持ってもらいたいと願って、その日はとりあえず帰宅した。
 そして12月11日、ふたたび学校に行くためにエンジンをかけると、今度は音はしなくなっている。しかし駐車場を出るとき、念のために床面を見ると、まだ生々しいLLCの漏れ跡があり、他にも乾いた跡が残っている。ボンネットを開けてリザーバタンクを確認すると、先週より減っているようにも見える。
 これはもう駄目かもしれない、オート・ボルタの社長のアドバイスを仰ごうと決めて、授業の後、さっそく連絡を取り、車を持ち込む。
「年末(車を)使いますか」と聞かれ、「やはり何があるか分かりませんからね」と常識的な答えを返すと、「では定期点検とは別に今年中にやりましょう、代車が戻る今週末以降にしましょう、(交換そのものは)一日で終わると思うので」ということになった。やはり社外品よりは純正品の方が耐久性もいいようなので、そうすることにした。
 リザーバタンクに少し水を足して、「これで減りが激しいようだったらいつでも連絡下さい」とアドバイスを受けて帰宅。
 
 定期点検と車検に向けて、少しずつ部品を調達している。
●SplitFireプラチナプラグ、ニッポンエミールに頼んで強化コーティング済
●エンジン、リヤカムリテイナー(ipd)
●嶋田電装カミナリ、嶋電アース、プラスチャージライン三点セット
 
 現在注文中のもの
●オーバードライブリレー(Trade-Designから)
●K&Nフィルターメンテナンスキット(Trade-Designから)
●Cable end terminal Repair(ipdから)
●Anti-Corrosion terminal rings(ipdから)
 送料が馬鹿げて高いので、できるだけ国内業者のもとから調達したいものだ。
 
 オーバードライブソレノイドは、ヤフオクで廉いものが出ているようなので、いずれ狙ってみるつもりだ。
(12月30日追記)上記の品物はすべて調達済み。「嶋電スプレー」も増量キャンペーンということで注文入手した。
 


2007年12月18日火曜日 ボルボ240、ウォーターポンプ交換完了
 14日金曜日夜、オート・ボルタの助手M君がボルボ240オンマニ号を取りに来る。代車に「ラシーン」を置いていったので、ちょっと乗ってみようかなどと色気を出していたら、15日にもう社長から「治りましたよ」との電話あり、外出先から戻ったら、ラシーンは魔法のように消えて元通りのオンマニ号になっていた。
 そして18日火曜日、戻ってきたボルボ240オンマニ号で学校まで往復する。エンジンをかけたときにやはりちょっと「キキャッ」と音がしたが、そのまま走らせる。水温計も微動だにせず、今日はODの切り替わりもまずまず。
 帰りの駐車場でボンネットを開けて、新しいウォーターポンプを見る。継ぎ目に少々LLCの緑色が見える。マア今度、ボルタで聞いてみよう。ガスケットの問題かもしれないからだ。
 エンジンをかけると、こんどは音はしない。何か配線が少しずれて、どこかに当たるのかもしれない。タイラップで留めることを考えてもいいかもしれない。けれども何が当たっているのか。だんだんに確かめよう。
 ともかく、これで年明けの整備までは大丈夫だろう。
(12月30日追記)その後、12月25日〜27日、旅行のため東京〜伊豆山往復に使用し、以後も買い物その他で使っている。エンジンをかける際の「キキャッ」という擦れるような異音は、3回につき2回くらいの割合で、相変わらずする。ウォーターポンプからの水漏れの形跡は無し。上記の継ぎ目のLLCは、交換した際に付着した分が乾燥硬化したのではないだろうか。
 12月30日夜までで、
総距離115364キロ走行。31日にも恐らく使用するので、もう少し距離は伸びるだろう。


新品、純正品のウォーターポンプです。矢印の先に、固まったLLCが見えます。

 
 これにてこのページを閉じ、新年より新しいページに移行する。
 

 


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