用具・参考書紹介

1.飼育用具(大げさ)

 前にも書いたように、クロとシロがはじめて家に来たときは、もう少し小さくて古い籠に入っていましたので、新しくて大きなものを買いに行きました。渋谷のT─デパート本店の屋上で見繕いました。だいたい、籠というと、このブランドのものがほとんどのようです。アニファ・ブックスの文鳥本には、ひどく洒落た色のものがありましたが、まあこれもさわやかでいいでしょう。奥に掛っているのは、塩土です。
 受け皿の上に置いてあるのは、えさ箱、水入れです。四角い方がえさ箱、丸いボレー箱には水を入れます。青菜挿しにも水を入れています。最初は青菜を挿していたのですが、すぐに引っ張り出して落としてしまうので、週に一度ほど、手でちぎって与えます。色をそろえるため、いくつかのショップを回りました。タンジェリンのスケルトンは、家のiMacと同じです。
 受け皿に載せる金網は、初台にあるペーター動物病院の先生のアドバイスで取り去りました。脚を引っ掛けたり突っ込んだりして折ってしまうケースが多いのだそうです。ふだんは新聞紙を敷いています。
 餌は最初に買って以来、これにしています。穀類以外にも、乾燥野菜からボレー粉まで万遍なく入っているので、あとは文鳥が自分で選るだろうと考えました。とても「文鳥団地の生活」HPのように細やかにはいきませんが、まずは喜んで食べているようだし、栄養失調や不良にもなっていないので、これでよしということにしています。たいていのホームセンターにあって、補充も楽です。
 左は水浴び用の小判です。水浴びは、外で新聞紙を敷いて、のびのびとやらせます。バードバスとかいうのも試してみているのですが、どうしても怖がって入ろうとしないのです。

2.飼育に際して参考にしている文献(大げさ)

スタジオ・ムック アニファブックス10『文鳥』(スタジオ・エス、2002)

 文鳥について最新かつ殆どの知識と事項とを網羅したムック。最近は犬、猫、ハムスターなどはものすごく多いのに(フェレットの本まである)、文鳥はたいていセキセイインコと抱き合わせの参考書ばかりなので、このムックは珍しく助かる。こんなに詳細な本は、他にない。図版、イラスト、図表も豊富。とくに写真は鮮明で可愛らしく、思わず微笑んでしまう。
 とはいえ、これは最近のペット書のスタイルに共通して言えることかとも思うのだが、動物に対して、ともすれば思い入れがありすぎる。「人間を理解している」とか「人間よりしっかりしている」とか、あまりに人と同一視した理想像を投影しすぎのような気もする。淫している、とでもいえばいいのか。
 いくら愛らしく、生活の友だとはいえ、所詮は仏法の六道で言う畜生道、禽獣の類だという根本義は、命の平等性や大切さということと同時に、踏み外すことなしにしっかり押さえておく方がいいと思う。

『よくわかる ●ブンチョウの飼い方・ふやし方』(大久保 巨<たかし>著、土屋書店、2001年8月)

 きぬのみち最寄のY─駅駅前書店で発見・購入。
 2001年出版とはとても思えない素材・データ・図版の古風さ(どう考えても70年代のそれ)は、アニファとは好対照だが、むしろそれがストレートな味を出していて、たいへんに気に入っている。小学校の頃の文鳥飼育経験(もちろん70年代よりももっと前だが)を思い出させるのだ。
 カラー口絵を除けば全部白黒、レイアウトもいかにも自費出版風で(じっさいにそうなのだろう)、写真といい、イラストといい、まるで小学校の先生が児童向けに輪転機で印刷したプリント集、とでもいった感じ。よく修学旅行パンフレットとか、卒業記念文集とかが、こんなノリだったことは、小生意気な小学生編集委員だっただけあって、よく覚えている。
 しかしそうした性格の本だけに、内容は実に教育的かつ懇切で、文章も今風でないぶん、かえって素直で読みやすい。
 文鳥文献として、レア物的な価値もあるのではないだろうか。
 巻末に、「白文鳥のふる里 弥富文鳥村」訪問記あり。

3.おまけ「<食玩>どうぶつ会議」
(セリフはご自由にお入れ下さい)

1.議員入場
2.会議開始
3.議事紛糾
4.善後策協議