朝、フェリーボートからクレタ島を初めて見たときの感想

 


 
夜、ピレウス港を出航して、一晩南下した後、朝早くフェリーでクレタ島に近づく。
 次第に空と海が明るくなっていく中に、高い山が恐ろしげに浮かび上がってくる眺めは感動的だ。
 ギリシャ神話の時代に、ミノタウロスに犠牲に捧げられるアテネの青年たちを乗せた船に乗り込んだテーセウスが、はじめてクレタ島に着いたときも、やはりこんな風に恐ろしげに感じたのではないかとも思った。
「ギリシャと地中海を支配する不思議な王のいる国、クレタ」という風に感じたのではないだろうか。