小さな旅
ボルボ740を運転するきぬのみち近影
1.酒蔵をたずねて
第1回はおめでたく、酒造り資料館からはじめましょう。
東京都あきる野市牛沼に、中村酒造場という蔵元があります。
「酒造り資料館」を開設しています。
きぬのみちは、以前から通勤の途次に目をつけていました。
今年の春、ドライブの折、あらためて寄ってみました。
もちろん試飲などしていません。
http://www.chiyotsuru.com/
●昔、新酒が醸されたことを知らせる印であった杉玉が、いまなお掛けられています。 | ●由緒のありそうな店構え。お酒の名は「千代鶴」で、その額が挙がっています。 |
●敷地内部。醸造過程部門は予約しないと見学できません。 | ●かつて使われていた桶。梯子からその大きさがわかります。 |
●あきる野市あたりは、幕末から明治にかけて、関東山麓の養蚕地帯と横浜とを結ぶ商業路「きぬのみち」の沿線として栄えた地帯です。地図を見れば、神奈川から北関東まで、一直線の最短距離です。この利点は、鎌倉時代から変わりません。 | ●また関東山麓は河川湧水も多く、ここ多摩にも、銘酒の蔵元が多いのです。新撰組も、自由民権も、みな多摩が揺籃の地だと思えば、この地が豪農・豪商を中心に、文化的・経済的に、いかに栄えていたかがわかるでしょう。 |
●中庭です。軒下に見える荷車は、戦時中の燃料不足を見越して、当時新たに作ったのだそうです。 | ●店の軒を支える立派な梁。今は製品も販売し、同時に昔の醸造器具・用具も展示しています。 |
●庭先に咲いていた綺麗な花。名前は浅学にしてわかりません。 | ●これは同じ街道に面した、おそらく昔の集会所のような建物の前にある、共同井戸のポンプ。 |
●このポンプが現在使用されているか否かはわかりません。後ろの看板は、たぶん酒の広告のものでしょう。 | ●これも定番の、由美かおるの看板。まだ各地に残る、こうしたビンテージ看板を紹介するサイトも多いですね。 |