☆500円偽造硬貨雑感 国家なぞ、いまや日なたのキノコのようなものだろう。あるいは春の日の雪のようなものだろう。こんな形で、叩き割らなくとも溶けて無くなってしまおうとしている。 尤も、それではガマンできん、という人たちも相変わらず数多いことだろう。「国家とは打倒すべき対象である」という規定、およびそこから導き出されるあらゆるドグマにしがみついていたい人たちは。
☆「ゾロアスター」描く 歴史画コーナーに、「ゾロアスター」をアップした。 言うまでもなく、ゾロアスター教の開祖ザラスシュトラだ。P.R.ハーツ著、奥西峻介訳『ゾロアスター教』(青土社)を読んで、すぐに描きたくなった。 入試作業の打ち合わせ直前の、わずかな合間にイメージを得て描いた。 背景はシルクロードのステップ、教祖はパルティア服の上に、さらにソグド風の上衣を纏っている。背後の空には、コロナを噴き出す有翼日輪が浮かぶ。 だから光の当たり方からすればシルエットになるはずだが、そこは開祖だから。 そんなわけで、あんまり図像儀軌には則っていない。 それでも一応、さまざまにサイトを検索したことはした。ずいぶん勉強になった。それに前田耕作先生の著作を読まなければなにも分からないということも分かった。 なにせ、ユダヤ教、ミトラス教、キリスト教、仏教の母だ。グノーシスの源流でもある。マニ教も生んだ。 グノーシスについても、恐れを覚えるようなサイトもある。 まあグノーシスは、自我とか自己とか、つまり自分の存在の根元に最も触れてくるものだから、恐ろしくなるのも無理からぬところだ。
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No.215
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